【現場レポート】愛らしい表情が魅力的!「Felbo(フェルボ)」|製品開発&製造の裏側

今回ご紹介するのは、さまざまな“食べ物”をモチーフにした、かわいらしい表情を持つウールフェルトのキーチャーム「Felbo(フェルボ)」です。手掛けているのは、東京都杉並区にあるNPO法人杉並いずみの就労継続支援B型事業所「杉並いずみ第二」。今回は、そんな「Felbo」の制作現場にお邪魔させていただきました。


 

「Felbo」が誕生した背景について

「Felbo」は、もともと杉並いずみ第二が得意としていたフェルト商品から生まれました。中でも人気商品の“ウインナー”が、equalto協業者のひとつであるデザイン会社・アッシュコンセプトの目に留まり、この度equaltoとして製品化が実現しました。

─(職員へインタビュー)equaltoとして製品化されたことについて
プロのデザイナー視点で細やかなアドバイスをいただけたことによって、自分達だけでは思いつかない新しい表現や工夫が加わりました。特にパッケージはより洗練されたデザインに生まれ変わり、販路も拡大するなど、これまで以上に魅力的な商品に進化したように感じています。

杉並いずみ第二の特徴について

杉並いずみ第二では、フェルトや手芸を中心とした自主製品を、施設のメンバーが日々制作されています。年齢層は幅広く、10代から70代まで。中には30年と長く働かれている方もいらっしゃいます。
手芸やものづくりが好きな方が多いですが、最初は針を持ったことが無い方も。職員と一緒に少しずつ経験を積み重ねながら、施設全体で成長を喜び合えるような環境づくりを、常に心がけています。

施設の入口にはカラフルで様々な商品が並ぶショップも。
訪れた方がふと足を止める、そんな温もりのある空間です。

カラフルなフェルトが特徴の、Felbo制作の裏側

「Felbo」は、色とりどりのフェルトを使って、水でフェルトを固めたり、針やニードルを丁寧に使いながら顔の表情を作ったりと、細かい工程を重ねて制作されます。

 

ニードルで穴を空け、針を器用に扱いながら、目や口などの顔のパーツを付けていきます。一見難しそうに見える作業も、メンバーに話を伺うと“楽しいです”と笑顔で答えてくださいました。手慣れた様子で、ひと針ひと針、丁寧に仕上げていく姿がとても印象的でした。

 

杉並いずみ第二はメンバー同士の協調性が高く、お母さん役やお兄さん的役割の人がいるなど、それぞれが助け合える環境なんだとか。皆さんのそれぞれのキャラクターが自然と調和し、職員の方から見ても、“みんなで頑張るぞ”といった気持ちが特に感じられる施設だと語ってくださいました。エネルギッシュでお話好きな方も多く、明るく迎えてくださる皆さんの雰囲気に、私たちもあたたかい気持ちになりました。

「制作するときに心がけていることはありますか?」と伺うと、「どんな方が手に取ってくださるのかを想像しながらつくっています。例えばウインナーを選ばれる方は、色や表情がかわいいからなのかなって。」また家族からの声を受けて、「今後はサッカーボールなど道具もつくってみたい」とお話してくださいました。

ひとつひとつ丁寧に制作された「Felbo」。
ゆくゆくは海外展開も視野に入れて活動を続けていく予定です。
ポーチや鍵、スマートフォンのケースなど、日常の小物にちょこんとつければ自然と気分が上がる、そんなかわいらしさが詰まったフェルトのキーチャーム。自分へのご褒美に。大切な人とのシェアに。あなただけの“お気に入り”を見つけてみませんか?